1stプレイでは、頼朝と義仲から選択できますが、本シナリオでは初心者ということで頼朝を選択しました。
1180年9月上旬
手始めに武蔵東に進軍すると、武蔵西・下野も頼朝支持に傾きました。
1180年10月中旬
新田氏と同盟者の武田氏は滅亡しましたが、木曾氏の信濃北に侵攻しました。
1180年11月下旬
木曾氏を攻め滅ぼし、関東の源氏勢力をほぼ掌握しました。
1180年12月上旬
越後の平氏方勢力の城氏を攻め滅ぼしました。河内で抵抗していた新宮氏は平氏に滅ぼされました。
1180年12月下旬
頼朝の勢力拡大を警戒してか、平氏が軍勢を送ってきましたが、これを撃退すると、頼朝の勢力はさらに拡大しました。
1181年1月上旬
1181年1月下旬
関東の支配をより確かなものとするために、志太氏と佐竹氏を攻め滅ぼしました。その隙に、平氏に美濃と尾張を奪還されました。土佐で抵抗していた同母弟の希義は平氏に滅ぼされました。
1181年4月上旬
関東の支配を確かなものとした頼朝は、平氏との戦いに連勝し、平氏は西日本に後退していきます。
1181年6月上旬
1181年6月下旬
頼朝はついに上洛を果たしました。畿内の平氏勢力は大和に残存するのみです。
1181年7月上旬
畿内から平氏勢力を一掃しました。平氏は中国地方で勢力を立て直しています。
1181年8月上旬
頼朝は中国地方での戦いに勝利し、中国地方も支配下に置きました。敗北した平氏は本州では周防を残すのみです。
1181年10月上旬
頼朝が周防での戦いに勝利すると、平氏は支持勢力を失い、ついに滅亡しました。この世界では、屋島の戦いも壇ノ浦の戦いも起きなかったようです。
1181年12月上旬
緒方氏が臣従を承諾し、九州も頼朝の勢力圏に入りました。
1181年12月下旬
多田氏が臣従を拒否したので攻め滅ぼしました。
1182年1月中旬
奥州藤原氏が臣従を拒否したので、奥州侵攻を開始しました。
1182年2月下旬
奥州藤原氏を攻め滅ぼし、1182年3月下旬、頼朝は史実より７年早く日の本を統一しました。
プレイが終わると、次のような年表が生成されました。
いにしえより日の本秋津嶋は
すめらみことと宮人たちに統べられていたが
幾年月が過ぎ、王朝の世も爛熟した頃
その繁栄を陰から支えてきた
清和源氏、桓武平氏等の武士たちの力は
もはや侮りがたくなっていた。
一一五六年
後に保元の乱と呼ばれる
鳥羽上皇亡き後発生した
崇徳上皇と後白河天皇の跡目争いでは
平清盛や源義朝などの武士たちの力が
その帰趨に決定的な役割を担った。
一一五九年
後に平治の乱と呼ばれる戦いにて、
その清盛と義朝が刃を交え、
義朝は一時、京の都をその手にするも
取って返した清盛に敗れ、落命する。
かくして平家の棟梁平清盛は
日の本一の武門となった。
清盛はやがてその武力を背景に
朝廷内での実権を掌握し
ついには後白河法皇をも幽閉し
自らの血筋である安徳帝を擁立して
日の本をその手で支配することとなる。
かかる平家の権勢はもはや
何者にも止められないかと思われた。
だが一度は戦いに敗れても
義朝や源氏一党の血筋が
絶えて果てたわけではなかった。
一一八〇年
木曽の義仲
土佐の希義
伊豆の頼朝、等々
各地に雌伏していた者達が
平家の世を終わらせんとして
各地で挙兵することとなる。
後に源平争乱と呼ばれた戦いは
かくして幕が切って落とされたのだ。
父に源為義の長男・源義朝、
母に熱田神宮大宮司藤原季範の娘・
由良御前を持つ源頼朝は、
義朝の後継者と目されていたが、
平治の乱ののち伊豆に流され
２０年の時を戦乱とは無縁なまま
過ごしていた。
だが、以仁王による平氏追討の令旨を受けた
頼朝は、はじめ静観していたものの、
我が身に迫る危険を感じ、ついに源氏の
棟梁として平氏を討つべく兵を挙げる
一一八二年
その後何年にもわたる熾烈な戦いの後
ついに源頼朝とその軍勢によって
栄華を誇った平家が滅び去り、
すべての棟梁を配下に治めたとき
人々は思ったことだろう。
これでまた平安と安寧の世が戻るのだと。
だが頼朝は気づいていた。
この世を統べるべき力とはもはや
帝の家とその総帥、
廷臣たちの手の中のみではなく
力ある者に分かち与えられるべきなのだと。
一一八七年
源頼朝は朝議を経て
征東大将軍に任命された。
相模の国鎌倉に置かれた彼の政庁はのちに
鎌倉幕府と呼ばれることになる。
王朝国家は終焉に向かい、
武者の世が本格的に幕を開けたのである。
頼朝は史実より５年早く将軍に就任しました（奥州藤原氏との同盟を維持した場合のエンディングはこちら。）。
ところで、1stプレイで日の本を７年早く統一した頼朝の鎌倉幕府と臣従した緒方氏の勢力は、その後どのような運命を辿るのでしょうか。
「源平争乱」では、その後の年表はありませんが、少し推測してみようと思います。
史実世界では、幕府機構を構成する御家人の力関係においては、最大の対抗勢力と成り得た上総広常が排除された後は、北条氏の他、幕府成立に尽力した三浦氏、千葉氏、安達氏、小山氏と、安達氏と姻戚関係にあり、頼朝・頼家の乳母の比企尼・河越尼と頼家の養育係としての乳母夫の比企能員の出身氏族の比企氏が有力氏族であって、頼朝の岳父である時政率いる北条氏は身分的に低く、また動員力も低いため御家人の上位に位置していたわけではありませんでした。北条時政は、1185年に頼朝の名代として朝廷に出向き、守護・地頭の設置を認めさせたという功によって、有力御家人としての地位を得たのでした。この守護・地頭の設置は、行家・義経追討を名目としたものだといわれています。
してみると、史実世界よりも７年早く日の本を統一した頼朝率いる鎌倉幕府では、上総広常排除に続いて北条時政排除の動きが加速していたかもしれません。そして、この世界では、義経が際だった働きをすることがなく、叛乱の火種となることもなかったので、行家・義経追討を名目とした地頭・守護の設置もなく、守護・地頭設置の功を立てられなかった北条氏は、御家人としては低い地位に留まり続けたかもしれません。史実世界では、義経が頼朝に追われて緒方惟栄を頼ろうとしましたが、この世界でも、鎌倉幕府での発言権が低下した義経は、臣従勢力となった緒方惟栄の下に身を寄せていることでしょう。
史実世界では、緒方惟栄は義経の叛乱に加担して処罰され、一方で、大友能直が豊後守護と鎮西奉行に任じられ、3代目の頼康の代に豊後に下向し、以後、緒方氏にかわって大友氏が勢力を伸ばしていきますが、能直が豊後守護と鎮西奉行に任じられたのは、母・利根局がかつて源頼朝の妾だったことから頼朝の寵愛を受けことにあり、頼康が豊後に下向したのは、源家滅亡後の北条氏の執権体制の東国では微妙な位置に置かれたことによります。この世界では、鎌倉幕府の源氏は滅亡せず、義経が叛乱の火種となることもなかったので、大友氏は豊後に下向せず、鎌倉で有力御家人の一つとして留まり続け、九州では緒方氏が勢力を伸ばし続けたでしょう。
頼朝のもう一人の異母弟である範頼は、史実世界では、曽我兄弟の仇討ち事件の際の北条政子に対する発言がもとで、頼朝に謀反の疑いと取られて、伊豆修善寺に幽閉され、誅殺されたとされていますが、政子に謀反の疑いがある言葉をかけたというのは政子の虚言であるという説もあります。この世界では、北条時政は排除されているので、頼朝が政子の虚言に惑わされることはなく、範頼は幽閉され誅殺されることなく、頼朝の補佐役に徹したかもしれません。そして、範頼は、頼朝の死後も頼家を補佐し、やがて成長した頼家の嫡男・一幡が鎌倉幕府第3代将軍となったでしょう。
その後、緒方氏を中心とする九州の武士団が主力となって「元寇」を撃退しますが、十分な恩賞給与がなされなかった武士たちは不満を募らせ、九州では緒方氏が倒幕勢力の核となり、建武新政には足利氏、新田氏とともに緒方氏が加わっていたかもしれません。
戻る