Σ1245

回折像解析ソフトdifr01.exe
およびPaintShopPro7により作成。
原画像の2倍に拡大表示。

成分	等級	スペクトル型	離角	位置角
A	5.98	F8Ⅴ	－	－
B	7.16	G8Ⅴ	10	25

　うみへび座との境界付近にあります。黄白色星と黄色星のペアですが、観望時の条件でその色は異なって見えます。

　主星はHD72945、伴星はHD72946ともいいますが、こちらの論文によると、主星Aは14.3日周期の分光連星で、伴星Bは公転周期15.93年、軌道長半径6.37AU、離心率0.495で、下限質量が木星質量の60.4倍の褐色矮星を伴っています。そして、AB間は230AU離れています。この連星系は、太陽系から85光年の距離にあります。

　伴星は太陽質量の96％の太陽類似の黄色矮星ですが、太陽系の中心に置いたとすると、褐色矮星は遠日点で土星軌道あたりですが、近日点で小惑星帯あたりまで接近するので、残念ながらハビタブルゾーンに惑星は存在できそうにありません。しかし、褐色矮星の方はエウロパやエンケラドスよりも大型の衛星を持つことができるかもしれません。