くじら座γ


回折像解析ソフトdifr01.exe
およびPaintShopPro7により作成。
原画像の2倍に拡大表示。

成分等級スペクトル型離角位置角
A3.54A3X−−
B6.18F3X1.9299


　離角が1.9″しかないうえに、光度差が大きいために、2星に分離できず、瘤ができたような像になっています。英語版Wikipediaによると、このペアから840"離れて10等級の橙色のK型の第3の星があります。これらの星は連星となっていて、太陽系から80光年の距離にあります。

　イタリア語版Wikipediaによると、主星Aは太陽質量の2.2倍のA型主系列星で、伴星Bは太陽質量の1.3倍のF型の黄白色矮星で、伴星Cは太陽質量の0.6倍のスペクトル型K5の橙色矮星です。AB間の距離は70AUで、太陽と海王星の2倍以上離れています。ABのペアとC星の距離は21000AUです。B星の輻射量は太陽の1.6倍で、地球のような惑星が回っていたとすると、軌道半径は1.25AUとなるので、太陽系の中心にB星を置いたとすると、この惑星は地球と火星の間を回っていることになります。