はくちょう座61番星


回折像解析ソフトdifr01.exe
およびPaintShopPro7により作成。
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成分等級スペクトル型離角位置角
A6.00K5X−−
B6.23K7X41.6132


　太陽系からわずか11.4光年のところにあり、年5.2"もの固有運動をもつ星です。最も固有運動の大きい星はへびつかい座のバーナード星ですが、肉眼で見える星の中では最も大きな固有運動をもつ星です。この星には惑星が存在すると言われていましたが、誤りであることがわかり、2016年現在では2つの恒星以外に伴星は見つかっていません。

　はくちょう座61番星は、A･B両星ともK型主系列星で、Wikipediaによると、平均距離84AU、離心率0.4の楕円軌道を653.2年周期で公転しています。A星、B星の輻射量はそれぞれ15.3％、8.9％で、地球のような惑星がそれぞれ回っていたとすると、軌道半径は0.391AU、0.298AUとなるので、太陽系の中心にA星･B星をそれぞれ置いたとすると、A星では水星のあたりを、B星では水星の少し内側を回っていることになります。

　はくちょう座61番星から見た太陽は、ほ座の近くに見られます。ケンタウルス座αやシリウスも、ほ座・とも座・りゅうこつ座からなる旧アルゴ座の中にあります。