しし座83番星


回折像解析ソフトdifr01.exe
およびPaintShopPro7により作成。
原画像の2倍に拡大表示。

成分等級スペクトル型離角位置角
A6.55G6W−−
B7.50K2X28.6149


　しし座τの北西すぐそばにあります。低倍率であれば同一視野に見えます。黄道に近いので月や惑星が近づくことがありますが、木星が2015年12月上旬に接近し、2016年7月下旬に接近します。



　下の画像は、NexImage5でExposureを1/5秒にしてビニング4で撮影した動画をスタック処理した後、色調整、トリミング等をした画像です。




　スペイン語版Wikipediaによると、A星とB星は現在、少なくとも515AU離れていますが、平均距離720AU、離心率0.46という長大な楕円軌道を32000年周期で公転していると推測されています。この連星系は太陽系から58光年の距離にあります。英語版Wikipediaによると、B星には惑星が2個発見されていて、内側の惑星bは軌道半径が0.12AUで下限質量が天王星の2倍程度、外側の惑星cは軌道半径が5.4AUで下限質量は土星程度です※。太陽系の中心にB星を置いたとすると、惑星bは水星の内側を、惑星cは木星のあたりを公転していることになります。ただし、B星の輻射量は太陽の42％なので、地球のような惑星がもしあったとすると、軌道半径は0.65AUとなるので、この惑星は金星の少し内側を回っていることになります。

　※こちらの論文も参照。しし座83番星はHD 99492として記述されています。