うさぎ座γ


回折像解析ソフトdifr01.exe
およびPaintShopPro7により作成。
原画像の2倍に拡大表示。

成分等級スペクトル型離角位置角
A3.64F6−−
B6.28K295350


　これだけ離角が大きいとあまり見応えのある重星ではありません。条件に恵まれれば微妙な色の相違を楽しむことができるでしょう。

　うさぎ座γはNASAの地球型惑星探査機ミッションの候補天体の1つとなっていましたが、このミッションは現在、無期延期となっています。うさぎ座γはF型主系列星とK型の橙色矮星の連星系で、太陽系から29.2光年の距離にあります。イタリア語版Wikipediaによると、F型主系列星であるA星は輻射量が太陽の2.3倍で、地球のような惑星が回っていたとすると、軌道半径は1.5AUとなるので、太陽系の中心にA星を置いたとすると、この惑星は火星のあたりを回っていることになります。一方、K型の橙色矮星であるB星は輻射量が太陽の0.29倍で、地球のような惑星が回っていたとすると、軌道半径は0.54AUとなるので、太陽系の中心にB星を置いたとすると、この惑星は水星と金星の間を回っていることになります。A星とB星の間は870AU離れています。


　下の画像は、NexImage5でExposureを1/5秒にしてビニング4で撮影した動画をスタック処理した後、トリミング等で余分な光点を取り除いた画像です。