義仲は、武田氏を滅ぼす直前に、奥州藤原氏との同盟を解消し、1185年9月上旬、奥州藤原氏も攻め滅ぼした義仲は日の本を統一しました。
プレイが終わると、次のような年表が生成されました。1180年より前は例によって省略します。
一一八〇年
木曽の義仲
土佐の希義
伊豆の頼朝、等々
各地に雌伏していた者達が
平家の世を終わらせんとして
各地で挙兵することとなる。
後に源平争乱と呼ばれた戦いは
かくして幕が切って落とされたのだ。
本来ならば河内源氏の惣領と
なっていたかもしれない
帯刀先生（たてわきせんじょう）義賢の
息子である木曾義仲も、以仁王による
平氏追討の令旨を受け立ち上がる。
父・義賢は頼朝の父・源義朝との
対立によって討たれており、
義仲にとって敵は平氏だけでなく、
源氏の棟梁争いとして
頼朝にも絶対に負けられない立場にあった。
一一八五年
その後何年にもわたる熾烈な戦いの後
ついに木曾義仲とその軍勢によって
栄華を誇った平家が滅び去り、
すべての棟梁を配下に治めたとき
人々は思ったことだろう。
これでまた平安と安寧の世が戻るのだと。
だが義仲は気づいていた。
この世を統べるべき力とはもはや
帝の家とその総帥、
廷臣たちの手の中のみではなく
力ある者に分かち与えられるべきなのだと。
一一九〇年
木曾義仲は朝議を経て
征夷大将軍に任命された。
上野の国・大胡（おおご）に置かれた
彼の政庁はのちに
大胡幕府と呼ばれることになる。
王朝国家は終焉に向かい、
武者の世が本格的に幕を開けたのである。
上野国・大胡とは上野国多胡郡のことで、義賢は上野国大胡(多胡)の地を領し、多胡館（旧・群馬県多野郡吉井町）に住み、後に武蔵国の大蔵館（現・埼玉県比企郡嵐山町）に移り、義仲は大蔵館で生まれ、鎌形八幡宮（同じく現・埼玉県比企郡嵐山町）で産湯を使ったと伝えられています。史実世界では鶴岡八幡宮が宇佐神宮、石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮のひとつに数えられていますが、この世界では、鎌形八幡宮が宇佐神宮、石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮のひとつに数えられることとなったでしょう。
また、史実世界では浄土宗、浄土真宗、時宗、日蓮宗、臨済宗、曹洞宗という新仏教六宗派は「鎌倉新仏教」といわれていますが、この世界では「大胡新仏教」といわれているでしょう。そして、史実世界では鎌倉に大仏が造立されましたが、この世界では大胡に大仏が造立されたでしょう。
ところで、4thプレイで日の本を統一した木曾氏の大胡幕府は、その後どのような運命を辿るのでしょうか。
「源平争乱」では、その後の年表はありませんが、少し推測してみようと思います。
義仲には、信濃国の豪族・中原氏のほかに、義賢の家人で上野国大胡(多胡)の豪族・那波氏が従いました。鎌倉幕府では北条氏が占めていた位置を、大胡幕府では中原氏・那波氏が占めていたかもしれません。やがて、中原氏と那波氏の対立が発生し、この大胡幕府の危機を見て、朝廷が討幕の兵を挙げて、史実世界でいう「承久の乱」のような事態になったかもしれません。しかし、おそらく、大胡幕府もその難を乗り越え、朝廷をも凌ぐ権力を有することとなったでしょう。
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