1185年12月下旬


　平家を攻め滅ぼす直前に頼朝との同盟を破棄し、頼朝も攻め滅ぼし、続いて武田氏も攻め滅ぼすと、1186年1月上旬、行家は日の本を統一しました。



　プレイが終わると、次のような年表が生成されました。1180年より前は例によって省略します。

一一八〇年

木曽の義仲
土佐の希義
伊豆の頼朝、等々
各地に雌伏していた者達が
平家の世を終わらせんとして
各地で挙兵することとなる。
後に源平争乱と呼ばれた戦いは
かくして幕が切って落とされたのだ。

平治の乱で兄・源義朝に味方して
従軍した新宮行家は、
熊野に逃れ雌伏していた。
だが以仁王の挙兵に伴い
諸国の源氏に以仁王令旨を伝え歩き、
平氏打倒の決起を促したのち
自らも立ち上がることとなる。

一一八六年

その後何年にもわたる熾烈な戦いの後
ついに新宮行家とその軍勢によって
栄華を誇った平家が滅び去り、
すべての棟梁を配下に治めたとき
人々は思ったことだろう。
これでまた平安と安寧の世が戻るのだと。
だが行家は気づいていた。
この世を統べるべき力とはもはや
帝の家とその総帥、
廷臣たちの手の中のみではなく
力ある者に分かち与えられるべきなのだと。

一一九一年

新宮行家は朝議を経て
征東大将軍に任命された。
河内の国・壷井に置かれた彼の政庁はのちに
壷井幕府と呼ばれることになる。
王朝国家は終焉に向かい、
武者の世が本格的に幕を開けたのである。


　ところで、8thプレイで日の本を統一した新宮氏の壷井幕府は、その後どのような運命を辿るのでしょうか。

　「源平争乱」では、その後の年表はありませんが、少し推測してみようと思います。

　壷井幕府のある河内国は、摂津国、和泉国と隣接しており、摂津国、和泉国との境界に堺（さかい）の街が発展しました。史実世界では、堺は室町時代には足利将軍家が行った日明貿易の拠点となりましたが、この世界では新宮氏が行った日宋貿易の拠点となったかもしれません。

　その後、元の脅威に南宋が晒されることで、壷井幕府の政権基盤が揺らぐこととなります。さらに、「元寇」を迎え撃った後に十分な恩賞給与がなされなかった武士たちは不満を募らせ、壷井幕府崩壊という事態に至ったかもしれません。その後は後醍醐帝による建武新政とその行き詰まりによる南北朝時代と続くでしょう。

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