うしかい座ι


回折像解析ソフトdifr01.exe
およびPaintShopPro7により作成。
原画像の2倍に拡大表示。

成分等級スペクトル型離角位置角
A4.75A7X−−
B8.35K1X38.833


　うしかい座κの36′南東にあります。伴星は極めて暗く感じられ、眼視での観望は困難です。太陽系から約95光年のところにあり、両星間は1100AU離れています。スペクトル型はA7XとK1Xで、アルビレオやアルマクとは逆に、主星が青、伴星が橙色ですが、光度差が4等以上あるために、色の差を楽しむどころではありません。主系列の青色星と橙色星が同じ距離にあるとそうなるという、絶対光度の差を反映しています。カシオペヤ座ηの伴星と同じく、うしかい座ιの伴星も橙色矮星で、うしかい座ιの伴星のほうが絶対等級では明るいのですが、およそ5倍も遠方にあるので暗く見えます。

　うしかい座ιの主星の質量は太陽の1.8倍、輻射量は9.6倍で、伴星の質量は太陽の80％で、輻射量は太陽の50％です。太陽系の中心にうしかい座ιの伴星を置いたとすると、地球のような惑星は金星のあたりを回っていることでしょう。


　下の画像は、NexImage5でExposureを1/5秒にしてビニング4で撮影した動画をスタック処理した後、トリミング等で余分な光点を取り除いた画像です。